SF小説に熱中していた頃の思い出

一年ほど前から自炊をやっている。

といっても食事を作っているのではなくて、ドキュメントスキャナを使って本をスキャンしてデジタル化しているのである。

とにかく子供の頃から本キチガイなので、家の中には無茶苦茶な数の本が転がっている。まずは手はじめに、小さい頃から熱中していたSFの文庫をデジタル化しようと思ったのだが、これが軽く千冊以上はあるのだ。ヘボいスキャナなので一日一冊ペースが限界であり、焼け石に水とはまさにこのことなのだが……。

 

一番最初に読んだSF小説は、筒井康隆の「時をかける少女」だった。幼稚園か小1のときだったと思う。まだ漢字はそれほど読めなかった気がするのだが、とにかく本を読むのが好きだったのだ。

ちょうどNHKの少年ドラマシリーズで「タイム・トラベラー」を放送していて、姉が原作本を買ってきたのである。鶴書房のSFベストセラーズ版。それから鶴書房のシリーズとか、黄色い背表紙の秋元文庫なんかの国内作家によるジュヴナイルを追いかけて読むようになった。小学校の頃はこういう調子だったので、図書室に置いてあるような子供向けの抄訳SFは全然読んでない。

角川文庫がブームになったのが小6くらいの時で、それから国内ジュヴナイルもどんどん角川から出るようになった。眉村卓の「なぞの転校生」「ねらわれた学園」はその代表作だが、僕は「天才はつくられる」という作品が特に好きである。それから光瀬龍の「夕ばえ作戦」「明日への追跡」も忘れられない名作だ。

当時は有名なSF作家がこぞってジュヴナイルを書いていた。これは子供が多くて学年誌が全盛だったからだろう。その中でも、眉村卓と光瀬龍は学校生活の描写にリアリティがあり、登場する少女がかわいらしく生き生きしているので好きだった。どうでもいい話だが、のちに僕は「夕ばえ作戦」の舞台になった町内に引っ越して、そこで十数年間をすごすことになったのである。

 

そういったSF小僧だった僕であるが、実態はまだ小学生のガキであり、他の子供たちとは趣味趣向が大きく異なっていたと言わざるをえない。本屋で文庫本を買おうとしたら、店のおやじが「子供がこんな本を読むわけがないだろう、ふざけるな」と言ってなかなか売ってくれないのが悩みであった。

さて、そうやってSFジュヴナイルに熱中していた僕であったが、成績抜群で顔も美しかったせいか、学校では一貫していじめに遭いつづけていたのである。中学生になるといじめがさらにエスカレートして、ほとんどこの世における絶対悪みたいな扱いを受けるようになった。そんなこんなで、たいてい学校が舞台となっている国内ジュヴナイルを読むのがいやになってしまったのだ。

僕は13歳くらいで国内SFと完全に縁を断ち切って、それ以後はもっぱら翻訳ものだけを読むようになった。だから、僕の中では当時新進だった山田正紀や横田純彌といった人たちが、いまだに「若手」として認識されているのだ。

 

 

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