日本プロレス全史 豪華本に見る裏の昭和史

このところ「クロニック世界全史」「日本全史」と豪華本を連続で買ってしまい(合わせて1800円だが)、床が抜けそうなのでこれ以上重い本を買うのはやめようと決意した。ところがその矢先、これまた欲しかった豪華本「日本プロレス全史」がネット書店に出ていたので、ついつい衝動買い。定価一万円というなかなかのお値段だったのだが、一昨日見たところ、なんと200円!いくら何でも安すぎないか?と思いながらクリックしたのであった。

もっとも、これは1995年に出版された古いやつである。2014年に同じベースボール・マガジン社から改訂新版が発行されたため、旧版は歴史的役目を終えたということだろう。僕はここ20年のプロレスをほとんど見てないので、無理に新版を買っても意味ないわけで、古いのが200円で手に入れば大満足だ。

prowrestling

 

この「日本プロレス全史」は、この種の豪華本の定石どおりというか、年表ふうの記述になっており、どちらかといえば写真の方がメインである。懐かしい写真の数々は、元プロレス少年にはこたえられない楽しさで、これはもうひとつの昭和現代史という感じだ。逆に言うと、読ませるタイプの本ではない。いや、年表部分を読んでいても十二分に楽しいのだが、これがプロレス・マスコミ的な記述の羅列に終わっているところが物足りない。

豪華写真と年表的な記載で思い出すのが、同時期に出た「週刊ゴング増刊号・日本プロレス40年史」というムック本である。これまた僕が大事にしている一冊なのだが、冒頭のプロレス記者や山本小鉄の座談会の面白さはあるものの、本文はやはり「誰と誰が試合をした」的な情報を並べただけである。

gong

 

僕は歴史好きということもあり、プロレスの歴史をしっかり読みたいと思っているのだが、その好奇心を満足させてくれる本がなかなかないのが現状なのだ。今回買った豪華本のように、マスコミ的な見出しを並べただけの記述だったり、逆に「プロレス界の内幕を暴く」といったコンセプトのドギツいドロドロ話だったりで、どうも両極端でいけない。科学的・客観的に記されたプロレス史というものはないのだろうか、と思ってしまう。

先年話題を呼んだ「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」は、骨太のドキュメンタリーとして読みごたえがあった。これは柔道とプロレスの裏面史としての面白さであり、なおさら表の方(プロレスが表なのかどうかは分からないけど)を詳しく知りたいという思いが強くなる。

最近次々に出版されている昭和プロレスの本よりも、僕はむしろ90年代前半くらいに出ていた別冊宝島のプロレス・シリーズが好きである。ややキワモノという感じで、いま読むと古さは否定できないんだが、プロレスファンが真摯にプロレスについて考えている同時代ドキュメントとして好感が持てるのだ。

 

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