渋谷の思い出 レコード、プロレス、東横線

プロレスのブログではないのだが、油断しているとついプロレスの話になってしまう。もっとも、ひきこもり・趣味・おたくという流れからいけば、何の話になってもいいし、プロレスの話題はふさわしいのかも知れない。

大学が東横線沿線にあったので、よく足を運ぶ繁華街といえば渋谷だった。新宿や池袋など、人それぞれに思い出の深い町はあるだろうが、僕にとっては渋谷なのである。一時期は隣の恵比寿のあたりに住んでいたので、ちょっとぶらぶら歩いていると渋谷の町なかに出てしまう。といっても、僕が知っているのは自律神経失調症で動けなくなる前の渋谷であって、それはバブルまっただなかの頃の話なのだ。

 

渋谷とプロレスは関係ないと思うかも知れないが、実は大いに関係あるのだ。力道山が作ったプロレスの殿堂、リキ・スポーツパレスが道玄坂にあった。これは昭和43年頃に売却されて、プロレスには使われなくなっていたのだが、その建物は90年代まで残っていたと思う。渋谷駅南口のバス乗り場を抜けると東急プラザがあり、その先の繁華街をくねくねと進んだところに、リキパレスの残骸らしき建物が確かにあった。

現在、この場所にはIT企業の入る雑居ビルが建っているようだ。そればかりか、東急プラザも先年閉館になって取り壊されてしまったし、東急の象徴のような娯楽施設だった東急文化会館も今はなく、さらに言えば東急渋谷駅も昔日のものは一切残っていないのである。今の渋谷は僕の知っている渋谷ではない、としか言いようがない。

大学に受かって本格的に上京した初日、東京駅から山手線で渋谷へ向かい、東横線に乗り換えて下宿のある沿線の町まで乗った時の、心細い気持ちが僕の原点のような気がする。

 

渋谷南口の再開発ぶりはすさまじいものがあるようだが、僕の中にあるのはモアイ像、バス乗り場、東急プラザの静かな風景なのである。

東急プラザは一階にコーヒーショップがあって、中央のエスカレーターが最上階まで吹き抜けになっているので、全館にコーヒーの匂いが充満している。東急プラザといえば条件反射的にコーヒーを思い出してしまうのだ。僕がよく行ったのは一番上の階にある紀伊国屋と、その隣のレコード店だった。レコードはたいていここで買っていたものである。

映画「アマデウス」が公開されて以来、ちょっとしたモーツァルト・ブームが起きていて、僕もその頃はクラシックの中ではモーツァルトをよく聞いていた。もちろんアナログ・レコードの時代であり、レコード盤とカセットテープが主な媒体だった。もちろんネットなどない時代で、音楽を聴くにはレコードを買うかラジオを聴くか、そのくらいの方法しかなかった。東急プラザではカラヤン指揮のベルリン・フィルのモーツァルトをよく買った。1940年代くらいの古い録音のものは、比較的安価に売っていたのである。

若い人にはおなじみのタワーレコードは、かつては東急ハンズの斜交いにあった。現在はライブハウスだかスタジオだかになっているかも知れない。東急本店あたりから盛り場を抜けてよく歩いていったものだが、風俗店の客引きが多くて「どうですか、社長」などと言われるのがおかしかった。いくらなんでも、貧乏大学生の俺が社長に見えるわけはないだろう。

 

往時をしのぶものはどんどん消え去っていくが、昔のテレビドラマを見ると突然、その当時の渋谷が出てくることがあって意表をつかれてしまう。松田優作の「探偵物語」第1話には渋谷東映が出てくるし、「特捜最前線」を見ていると、下宿近くの代官山のあたりがよく映っている。瞬間的に数十年前にタイムスリップしてしまうのは、実に変な気持ちがする。

 

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