社会人が世界史を楽しむための参考書や副読本

高校生や受験生のための世界史勉強法は毎回やっている当サイトなのだが、今回はどちらかといえば大きいお友達が世界史を勉強する方法。しかし、日常会話で「世界史勉強法」などと言っても、周囲からはドン引きされてしまうのである。受験生でもないのに、なんで好き好んで面倒なことを勉強したがるのか、という当然の疑問を浴びせられるわけですが、単純に世界史が好きなのである。高校時代から中央公論社の「世界の歴史」(旧版)の熱烈なファンで、そのまま今日の変な世界史好き中年に至っている。といっても専門的な知識があるわけではなくて、レベルとしては大学の教養課程でストップしているわけだが。

その中公の「世界の歴史」なんだが、ゆとりガキの諸君からは古いとか時代遅れとか老害とか言って叩かれるのが常なのだな。もちろん、昭和36年頃に刊行開始されたんだから古いのは当然である。最新の学説は大きく変わっているのかも知れないが、昭和に生きるおじさんにはこのシリーズが非常にぴったりくるのだから、それでいいじゃないかというスタンスなのである。ということで、読みやすくて面白い中公「世界の歴史」(旧版)を若者の間にも流行らそう(?)と思っているわけだが、このシリーズは読み物として普通に面白いので、一巻ごとに熱中してしまう結果として、全体像が把握しにくい傾向があるのだな。高校で世界史を習った諸君も、大人になったらほとんど忘れているだろうし。

だいたい、世界史は日本史と比べてとっつきにくいところがあるのだが、それは章ごとにテーマがあっちこっちに飛ぶので、何を習っているのか分からなくなるところに原因がある。逆に言うと、全体像さえ把握できれば、それほど深く掘り下げてないぶん日本史よりも簡単なのである(これは受験勉強の話だけど)。というわけで、いきなり中公の「世界の歴史」を読むのもいいけれど、高校の世界史をひととおり復習すればさらに面白さと理解度が増すのだ、ということを言いたいわけである。

 

などと能書きばかり言っているのも説得力ないので、自分でも実践してみようと思い立ち、YouTubeに出ている世界史授業の動画を見はじめた。見てびっくりしたんだが、本物の高校の先生が普通に授業をやっとるではないか。しかもこれが無料動画だ。高い金出して塾に行ったり、アプリとやらを買ったりしなくても、これを見て山川世界史ノートでまとめれば80点くらいは楽々取れちゃうよなー、と感心してしまった。暗記する必要のないわれわれ大きいお友達は、この授業動画を見たあとでもうちょい詳しめの世界史参考書を通読すれば、まず大学教養課程くらいの知識は自然に身についてしまうだろう。それから「世界の歴史」シリーズに進めば効果抜群だ。こっちのレベルそのものは全然上がってないんだけどね(笑)。

さて、この動画とか実況中継本とかで高校世界史の授業を体験するのがまず基本。そしておなじみの山川「詳説世界史」を折にふれて眺めていれば、世界史の全体像がだんだんはっきりと見えてくる。しかし、われわれは記憶力がほとんどないので(?)授業で聞いたこともすぐに忘れてしまうし、教科書は非常に簡潔に書かれているのでざっと読んだだけでは頭に入ってこない。そこで重宝するのがもっと詳しく書かれた参考書である。実際、実況中継本なんか存在しなかった僕らの時代は、世界史の勉強にはまず参考書が頼りであって、各社からいろいろな書物が出ていたんだが、現在ではほとんど姿を消してしまったようである。古本で手に入れるなら吉岡力の「世界史の研究」(新研究世界史、総合力完成世界史などのタイトルで版を重ねた)が圧倒的な名著。と思って数十年間愛用しているわけだが、現在唯一の参考書であり世界史好きの子には定番である「詳説世界史研究」も悪くないと、このごろ思いはじめたのであった。

その「詳説世界史研究」は、詳説世界史をさらに詳説した解説本という感じで、おそらく高校の世界史の先生はみんなこの本を授業の虎の巻に使っているはずである。難関大学の受験にも出ないようなことが書かれているので、これを熟読するのは時間の無駄という考え方が一般的である。しかし、前述の「世界史の研究」が重要事項を箇条書きふうにしたいかにも参考書スタイルであるのに比べて、「詳説世界史研究」の方は首尾一貫した文章として「読ませる」編集になっている。授業動画をみたあとでこの本を読むと、世界史の流れが整理されて腑に落ちるという感じがする。そうやって全体像を俯瞰することにより、中公の「世界の歴史」(旧版)が面白エピソード集としてさらに輝きを増すのではないかと思うのだ。結局、あくまで旧版押しの昭和の老害なわけなんだが。

 

巨人戦も見られるぞ(見たくない?)

ひきこもり ブログランキングへ

 

Similar Posts:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA