アリス 70年代フォークと深夜放送の時代

このところ、往年のニューミュージック・グループの「アリス」が活動を再開しているそうで、ファンとしては喜ばしいところである。と言いつつ、アリスの名前を聞いて何らかの感慨を抱くのはわれわれ世代から上の昭和のおじさん・おばさんであろう。だいたい、ニューミュージックという言葉がすでに若い読者ちゃんたちには意味不明だろうと思うが、要するにそれまでフォークソングと呼ばれていた若者向けの音楽が、だんだんと歌謡界の主流になってきちゃったのである。「チャンピオン」がベストテンの1位になって、ニューミュージックの頂点を極めた感じのあったアリスだったが、そのあとあっさり活動を停止しちゃったので、オフコースあたりに比べると若年層の知名度はかなり低いのではないかと思う。(もちろん、谷村新司や堀内孝雄を知らない人はいないだろうけど)

そのアリスだが、思い返せばとにかく「売れない」フォークグループだったのである。70年代というか昭和50年前後には、フォークの曲が爆発的にヒットするのが当たり前の現象になっており、吉田拓郎をはじめとして、かぐや姫、井上陽水、グレープ、チューリップ、海援隊、バンバン(谷村のDJの相棒だったばんばひろふみのグループ)と主だったところはヒットを飛ばしているのに、なぜかアリスだけはレコードが売れない。といってもアリスの知名度が低かったわけではなくて、谷村新司はラジオの深夜放送「セイ・ヤング」と「ヤングタウン」のDJとして若者の間で絶大な人気を得ていた。谷村の番組は当時の中高生のほとんどが聴いていたのではないだろうか。僕はどちらかといえば関西圏に住んでいたのだが、関西のノリが好きではないので雑音まじりの「セイ・ヤング」の方を聴いていた。

 

音楽的には、アリスの二枚目のアルバム「アリス2」が非常に完成度の高い出来だった。シングルでも出た「愛の光」を筆頭に、甘いカレッジ・フォークから大人のクールなフォークへと一歩抜け出した感じがあった。このアルバムの収録曲が後年まで、コンサートにおける定番のナンバーになっていたわけで、やはり前期アリス・サウンドの基本は「アリス2」ということになるだろう。そのあと、アリスがやや迷走を続けたように見えるのは、なぜかヒット曲が出ないという焦りと、なんとか売り出そうとむきになっていた(?)会社側の姿勢のせいではないかと思うのだ。

「アリス3」では松本隆・都倉俊一というヒットメイカーを起用したシングル曲「青春時代」をはじめ、かまやつひろしなどの有名作曲家の曲をメインに据えるという思い切った作戦に出たが、ファンからは大不評を買い、むしろ「走馬燈」「星物語」といった地味なオリジナル曲の方が光るという皮肉な結果に終わった。もっとも、その「青春時代」はなかなかの名曲であり、松本ワールド全開という意味ではkinki kidsの「硝子の少年」の先駆けと言えるのではないだろうか。次の「アリス4」ではヤング向け映画「恋は緑の風の中」の主題歌を歌い、「小さな恋のメロディ」の日本版を狙ってみたものの、世間的には全くの不発。しかし、この時期には谷村のDJが深夜放送における人気トップという状態になっており、ラジオを聴いている若者層を中心に、LPレコードが隠れベストセラーになるという現象が起きていたのである。谷村新司と堀内孝雄がソロ活動を開始したのは、ちょうどこのアリスの迷走期であって、アリスとしての活動よりもむしろソロアルバムを中心に、音楽的な成熟度が高まってきたような気がする。

そんな状況下で、久しぶりにアリスらしい、完成度が高くて渋い(?)サウンドが聴けたのがアルバム「アリス5」だった。その直前に出たシングル「今はもうだれも」がオリコン11位という初のスマッシュ・ヒットを記録しており(といってもこれは関西フォークのウッディ・ウーのカバー曲)、さらにアリスのキャリアを通じての代表曲である「遠くで汽笛を聞きながら」「帰らざる日々」も収録されている豪華盤。アリスを知らない人からまず何を聴けばいいかと問われれば、迷うことなく「アリス5」と答えるだろう。そんな質問を受けることはまずないだろうが(笑)。アリスといえばハゲ・ヒゲ・オカマ(おい)という微妙なルックスで、若者に絶大な人気があるし曲もいいのに渋すぎて売れないグループだったのだが、ここにきて分かりやすくてノリのいい、一般受けしそうなサウンドが定着してきた感があった。若者の間での知名度、コンサートにおける人気、フォークがニューミュージックとして歌謡曲に近づいていった時代背景など、アリスが人気グループとして大爆発する要素は確かに出そろってきていた。

そうした様々な要素が、初の大ヒット曲「冬の稲妻」で結実するわけである。これは堀内孝雄の長所である、ノリがよくてインパクトのあるメロディ・ラインが完成を見た結果と言えるだろう。この堀内的なポップなメロディは、ソロ曲「飛び立てジェット・プレーン」などの佳作にその兆しが見えていて、このあと同路線で「君の瞳は10000ボルト」「南回帰線」といったアップテンポな曲を連続でヒットさせている。その堀内孝雄がなんと演歌に行っちゃったわけだが、それはまた別のお話である。(そういえば堀内と仲のいい高山厳のヒット曲「心凍らせて」も演歌調だから、これは考察に値するところだろう)

といった感じでアリスを聴いてきた僕であるものの、リアルタイムで付き合えたのは「冬の稲妻」に続くヒット・シングル「涙の誓い」までだった。この辺になると、アリスもファンも「ヒットしないとまずい」という空気になってきており、とにかくヒットチャート上位に行きそうなインパクトの強い曲を優先させる雰囲気になってきたのである(僕の個人的感想だけどね)。だから、アリスとしてはとにかく売れそうな曲を出して、本当にやりたいことはソロアルバムでやるような傾向が強くなってきた。若いのに地味で渋いというアリス本来の特徴はソロの方に移っていったわけで、こうなるとグループとして活動停止したのは必然のように思われる。

それでも、ラストコンサートで数々のヒット曲をメドレーでさらっと流して、最新アルバム曲をメインに持ってきたりするマイペースなところが、さすがにコンサートに年季の入っているアリスだなあと思わされた。僕個人としては、「アリス2」の頃の曲にこだわった末に、「今はもうだれも」「帰らざる日々」で締めるコンサートの構成が好きだった。1978年くらいまでそんな感じだったかな。

 

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「ルパン三世 カリオストロの城」と元ネタ映画の華麗なる伝説

子供の頃からテレビの洋画劇場、さらには深夜映画でありとあらゆる名作を見て、映画を学んだという気持ちが非常に強いんだが、ゴールデンタイムの映画番組はほぼなくなり、深夜映画という言葉自体が死語になってしまった。残っているのは日テレの金曜ロードショーのみで、これも宮崎アニメと変な日本映画しか放送しないという体たらく。この金曜ロードショーというのはかつては水曜ロードショーでありまして、水野晴郎が解説をしていたのはおじさん・おばさんのお友達には説明無用であって、金曜に移行した第一作目が85年の「レイダース・失われた聖柩」だったのだが、開始直後に東京地方を震度5の地震が襲うというハプニングがあり、テロップが画面を埋め尽くしてグチャグチャになってしまったのも記憶に新しいところである(新しくないって)。

さて、その金曜ロードショーのドル箱タイトルなのが、宮崎駿の「ルパン三世 カリオストロの城」である。この映画の公開時には、物凄く面白い漫画映画という印象を受けたものだが、世間的には全然1ミリも話題にはならなかった。この1978年、ちょうど「さらば宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」が人気を呼んで今でこそアニメ元年みたいに言われているのだが、はっきり言って当時は大人が漫画映画に言及するなどは考えもつかないことだったし、ましてまともに評価などすればキチガイ扱いされたことだろう。

しかし、「カリオストロの城」を公開時に見た子供(つまり僕の世代)が大学生になった時には、大学の映画ファンの間では「うる星やつら2」とどっちが名作か、という議論で持ちきりだったのである。さらには「マクロス」「ナウシカ」も公開された頃で、大作アニメが出はじめた時期だった。その頃、「ぴあ」という若者必携の情報誌があり、その誌上でオールタイム・ベストテンをやったのだが、なんと「ルパン三世 カリオストロの城」が1位になってしまったのである。僕らはこのときはじめて、漫画映画をまともに評価してもいいのだ、という事実に目覚めたのだった。

 

カリオストロ伯爵、クラリスといった人物は、原典の「怪盗ルパンシリーズ」でおなじみなので、ファンならば最初からニヤリとさせられるところだろう。僕が子供の頃に感じた印象では、要するにさらわれたお姫様をヒーローが助け出す話、という認識であって、抜群に面白いことは確かなんだけど、ルパンである必要はないのではないか、という気持ちがずっと頭の中にあった。考えてみれば、これは神話の英雄譚の基本パターンであり、ヤマタノオロチの昔から繰り返されてきた王道ストーリーと言うべきだろう。宮崎監督は劇場第一作ということで、ルパンのキャラを借りてやりたいことをぶち込んだのであって、それをオリジナルキャラでやったのが「天空の城ラピュタ」だと思っている。

カリオストロ城を舞台にした、ルパンと伯爵のクライマックスの追っかけと決闘は、東映動画の「長靴をはいた猫」のリメイクのように見える。この映画にはスタッフとして宮崎駿も参加していたので、かなり信憑性は高いのではないだろうか。しかしそれよりも、大人になってから感じたことだが「カリオストロの城」は、フランク・キャプラの「或る夜の出来事」によく似ているような気がする。これはずいぶん古い映画で、ベッドの間にシーツで壁を作るシーンが有名な古典的名画である。基本構成として、嫌な男と結婚させられそうになった女性を、ヒーローがかっさらうというところが一緒だし、結婚式のシーンなどは、ほぼそのまま踏襲しているのでびっくりさせられる。銭形の名セリフなどに横溢するハート・ウォーミングな味わいは、古き良きキャプラ的な世界なのかも知れない。

 

ところで、「ルパン三世」の最初のテレビシリーズで思い出すのが、何と言っても「黄金の七人」である。といっても、若い読者ちゃんはピンと来ないかも知れない。「黄金の七人」シリーズは往年の深夜映画では定番タイトルだったものだが、今やお目にかかる機会はほぼないからね。80年代に小沢健二がダバダバ音楽をほめたら、一瞬渋谷界隈でサントラ盤がリバイバル的にヒットしたのも懐かしい思い出である。この第一作目の銀行襲撃からして完全にルパン三世なんだけど、特に笑っちゃうのが三作目の「新・黄金の七人 7×7」で、造幣局に潜入して勝手にお札を刷ってしまおうという、ルパンがやってた珍作戦の完全なる元ネタである。これ、藤岡重慶の吹き替え版がやたら面白いんだけど、深夜映画が絶滅した今となっては、もはや見る機会は永久にないだろう。

ルパン三世のニセ札ネタでもう一つ思い出すのが、日活映画「危(やば)いことなら銭になる」である。ニセ札作りの名人を探し出して原版を作らせようという、コメディタッチのギャング映画なんだけど、刷り上がったお札を見ると、聖徳太子があさっての方向を見ている使えない代物でした、というオチ。アニメでは聖徳太子がルパンの顔になってたが、そんなのは一瞬でバレちゃうだろうと思うんだが(笑)。この映画の脚本を担当している山崎忠昭は、アニメ第一話「ルパンは燃えているか」の脚本家でもあるので、まさにこの作品こそルパンシリーズの原点のひとつだろう。特にルパンの第一シリーズは、日活アクションのバカバカしい面白さに通じるものがあったと思うのだが、第二シリーズ以降は完全に子供向けアニメになってしまって残念だった。

 

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ビデオテープをPCに取り込んでデジタル化保存 誰でも簡単にできます

ビデオテープが世の主流派から去って既に久しいので、いまだにビデオにこだわってごそごそと活動している者は、少数派であると同時に高齢者ということが言えるのだろう。などと言いつつも、ベータマックスが僕のひとつの青春であったことは厳然たる事実で、ベータビデオをデジタル化するという、ただそのためだけに初めてPCを自作したのだ(十数年前の話である)。

その頃、PCでビデオキャプチャーというのはかなり画期的だったと思う。SONYのVAIOがキャプチャーボード装備を売りにして登場したのがこの時期だった。十何年たった今でも、ビデオ画像を取り込んでデジタル化という作業をやっている人間は、そう多くはないのかも知れない。そういう仕事を請け負う業者があるくらいだからな。

 

僕が何としてもデジタル化保存したかったのが、まず全日を中心としたプロレス中継の録画だった。それから、80年代に録画しまくった吹き替え版の洋画である。そのあたりを優先的に取り込んで、次にアニメのデジタル化に力を注いだのだが、たいていのアニメは十何年の間にどこかの局で再放送されるのだな。結局、作業のほとんどは無駄になってしまった。まあこれも教訓である。

とにかく、プロレスと洋画をデジタル化(主にDivX、のちXvidに移行)してDVD-Rに焼いたことで、当初の目的は達成されたことになる。といっても、十数年分だからこれが半端ではない枚数なんだが……。

作業が一段落したところで、僕のもうひとつの趣味である時代劇へと舞台は移っていった。これまた、BS放送がはじまってからは再放送が盛んになったので、直接録画するのとビデオテープから取り込むのと、同時進行で忙しいことこの上ない。気がつけば主だったタイトルのほとんどを全話デジタル化保存している始末で、これでは時代劇専門チャンネルに加入する意味があまりないようだ。現在は、最後の大物というべき「大江戸捜査網」の録画ビデオを取り込んでいるのだが、これが600話以上あるので毎日やっても二年近くかかってしまうのである。

 

ところで、現在ではPC上の動画といえばMP4が主流であるようだ。確かにAVIよりもMP4の方が画質がよく、僕も一時期はMP4に気持ちが傾いていたのだが、今はまたAVIコンテナのXvidに戻している。ひとつには、PCのトラブルからXPを使用するようになったのが大きな原因で、XPではクイックタイムの最新バージョンをインストールできないため、音声コーデックに制限がかかってしまうのだ。

VHSから取り込んだ動画は、どうしても輪郭にノイズが乗りやすく、またAVI独特のブロックノイズも、気になるといえばなるのだが……。MP4やWMVは全体をのっぺりした感じに仕上げるので、比較的ノイズが軽減されて見えるようだ。XvidはAVIコンテナのコーデックとしてはかなり優秀で、エンコード時間が圧倒的に速いのが長所である。VLCプレイヤーでノイズ除去フィルターをかけて見れば、MP4と区別がつかない仕上がりになるのだ。

 




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メルマガ準備中!発行はいつになるのやら

今度、メルマガを出そうと思って鋭意準備中である。というか以前にやっていたのだが、読者が少ないし受けないので、いやになって休止してしまった。今も登録だけはしてあるので、引き続いて発行すればいいだけの話なんだが……。

メールボックスに馬鹿みたいに迷い込んでくるメルマガは、どれもこれも同じようなアフィリエイトネタばかりで、全く読む気にならんのだなあ。そう思って、いろんな趣味ネタをとっかえひっかえ、馬鹿なことを書きまくって悦に入っていたんだが、あまりに毛色が違いすぎて読者が引いてしまったようだ。といっても全然反省してなくて、またぞろ変なノリのメルマガを作ってしまうわけだが。タイトルは「超ひきこもりメルマガ」にするつもり(なんじゃそりゃ)。そのうちに出すので、当サイトで登録フォームを見かけたら読者になってください。

 

てなわけで、どうでもいい告知は以上。

全く関係ない話だが、注文していたスカパー・プレミアムのアンテナが今日届いた。物凄く古い受信セットで2500円というから、この際買っておこうと思ってポチッとな!しちゃったのである。チューナーはSD用のやつだから、もはや使えないゴミ。でもアンテナはHDを受信できるようなんで、結局2500円でアンテナだけ買ったという結果である。

110°のスカパー!の方にしようかと思っていたのだが、うちに来ているケーブルテレビだとチャンネルの選択ができなくてバカ高く、しかも見たいものが見られない。どうせチューナーも買わなきゃならんので、それならプレミアムの方がいいかなーと思ったのだ。まあ見るのは時代劇専門チャンネルだけなんだけどね。そのうち「素浪人月影兵庫」「花山大吉」をやるようになったら、5千円のチューナー買って加入するつもり。

 

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雪姫隠密道中記・破れ奉行 昭和を彩ったカルト時代劇コレクション

読書に次ぐ僕の趣味といえば、時代劇と大相撲である。どうもいまどきの若人の趣向とは思えず、高校時代から「50代みたい」などと言われていた。

時代劇はこのごろは数が減ったとはいえ、かつてはいろんな番組を毎週やっていたので、とにかく数が多い。VHSで録画するのは至難の業だったんだが、PCで取り込むようになってからは小さく圧縮してDVD-Rに焼くという技が使えるので、コレクションの数は無限に増えてゆく。気がつくと「暴れん坊将軍」「水戸黄門」あたりの長寿番組もほとんど全部録画してしまっているのだ。

 

といっても、僕が好む時代劇は子供の頃に熱中して見ていた70年代ものである。ビデオ撮りになってからの作品は、嫌いなので基本的に見ないことにしている。これはまた別の議論になるのでここでは省くことにするが、とにかくTV時代劇全盛時代のフィルム撮りの作品を主に見ているということだ。

僕がカルト的に好きなのは、片平なぎさが主演した「雪姫隠密道中記」である。これは、あっさり言ってしまえば水戸黄門のバリエーション企画であって、放送局もスタッフも同じなら、脇役で出てくる役者たちも本家をほぼ踏襲している。片平なぎさとあおい輝彦という若いコンビを主役に据えたところが新鮮であった。主要キャストたちのチームワークがよくて楽しい仕上がりになっており、後半には中村敦夫の顔の長さをネタにしはじめたり、ノリのよさで笑わせてもらった。

しかし土曜10時という微妙な放送時間のせいか、知名度はあまり上がらないままに2クールで終了してしまったのだ。この番組が放送されていた頃、僕は中学校でメチャクチャないじめに遭っていた。土曜日の「雪姫」まで我慢して学校に行こう、とそれだけを思って毎日生きていたような気がする。

 

それから、これもカルト作品というか怪作というべきなんだろうが、萬屋錦之介の「破れ奉行」にも熱狂させられた。時代劇史上においては前作「破れ傘刀舟悪人狩り」の評価が高く、「破れ奉行」の方は一部ファンを除くとほぼ無視されている。だがこの作品、錦ちゃんが自分のプロダクションで作った第一作だけあって、妙なところに凝りまくったこだわりと、何でもかんでもメッタ斬りにしてしまうハチャメチャな殺陣で、最強最笑の快作になってしまったのである。

そのキチガイぶりは実際に見てくれとしか言いようがない。当時小学生だった僕は、第一話を見てあまりの面白さにぶっとんでしまい、学校の発表の時間にクラス全員の前で、この番組のすばらしさを紹介するべく熱弁をふるったのだが、担任の陰謀で完全に無視されてなかったことにされてしまった。まあ確かに、いいやつも悪いやつも全員メッタ斬りにしてしまうキチガイ時代劇であるから、教師に理解されないのはわからんでもないが。

 




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